「風の谷のナウシカ」と時代
「風の谷のナウシカ」が劇場公開されて来年で30年だそうである。
久しぶりに作品を観て、不覚にも涙ぐむのを堪える。
「ルパン三世・カリオストロの城」とともに宮崎駿監督の名を世に知らしめた感動作。
「太陽の王子 ホルスの大冒険」(監督は高畑勲)は宮崎監督がアニメに関わった初期の作品として有名。
そこには彼らの原点と言うかとても社会的な意志が表現されていた。
高校時代、「20世紀で最も偉大な人物はロシア革命のレーニン」と言って憚らない世界史の教師に出会った。
その時の国語の教科書に安部公房さんの作品が取り上げられていて、随分と読み込んだ。
決して、左派とか左翼思想に傾倒したわけではなかったが、当時の米ソの冷戦はイデオロギーの象徴だ。
日本でも、学生運動が盛んだった時期があったではないか。(同時代ではないけれど)
所謂、宮崎アニメはそういう時代を生きてきた人々が中心となって作られてきた感が否めないと思う。
歌手であり、「紅の豚」で声優もこなした加藤登紀子さんは学生運動の直中にいた人。
そして、安田成美さんが歌った「風の谷のナウシカ」の作詞は松本隆さん、作曲は細野晴臣さんだ。
こんな事を知ったのは随分と後になっての事だけれど、今よりもなお青二才だった私の素養は、
この「風の谷のナウシカ」から随分と影響を受けていたのだなぁと、30年の時代を思う次第。
カモメはナウシカの乗り物「メーヴェ」かな。
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